INTERVIEW
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自分のペースで
挑戦することができる大学
ひとりひとりの興味関心を尊重してもらえる
横浜美術大学はどんな場所でしたか?
関東圏の他の美術大学と比べると規模は小さいですが、結果的にそれが自分には丁度よかったと感じています。学生数が少ないことで、一人ひとりの興味関心をできる限り尊重してもらえ、「こんなコトがやりたい!」と手を挙げれば、先生方がそのための環境を整えてくださり、充実した学びを得ることができました。1年次は幅広い分野を学び、進級するごとに専門性が上がっていくカリキュラムによって自分のペースでやりたいことを見つけ、挑戦することができる大学だったと実感しています。
マツダ株式会社
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市岡 直樹
Naoki Ichioka
プロダクトデザイン専攻
2023年度卒業
入学後に学びながら進みたい方向を決めることができる
横浜美術大学に入学しようと思ったきっかけは何ですか?
高校卒業時点では立体物を作ったり絵を描くことが特に好きだったのですが、将来の仕事や就活については明確にイメージできていませんでした。横浜美術大学は、他の美術系大学や専門学校と比較してはじめから専攻が決まるのではなく、入学後に幅広い分野を学びながら進みたい方向を決めることができるプロセスになっていたことと、首都圏で生活するという憧れがあったために入学を決めました。後から考えると、多くの文化の交流をダイナミックに体感できる東京に近いことは大きなメリットだったと感じています。大学の立地も都会過ぎず、かつ渋谷や原宿にはすぐに繰り出すことができる丁度よいバランスであったため、多くの刺激を受けることができました。
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成長していくためのヒントを得ることができた
大学ではどのような日々を過ごしましたか?
趣味や興味に沿って作品を作りながらプロダクトデザインを勉強しました。2年次までは服飾が好きで服を縫ったり身に着けるプロダクトを作ったりしていたのですが、3年に上がる直前に運転免許を取得してそこからクルマが好きになり、自動車業界でデザインの仕事がしたいと思うようになりました。自分の興味関心に従って常に製作を進めていましたが、いつもそれぞれの分野に精通された先生がおられ、専門の方に繋いでいただけたので、積極的に知見を深めたり、その分野の深い話も聴くことができました。振り返ると大学4年間を通して、多くの方々と関わり、話ができたことで、デザインの知識はもちろんですが、自分がどのように成長していくかのヒントをたくさん得ることができたと感じています。
大学で学んだ知見をしっかりと活かして仕事ができています
現在はどのような仕事についていますか?
マツダ株式会社でインターフェースデザイナーとして、クルマの中のメーターやセンターディスプレイに表示するコンテンツをデザインしています。プロダクトデザインコースの課題で、とにかく幅広い領域に触れさせていただいたおかげで、コンセプトから量産に入るまでの流れは「大学時代に学んだところだ!」といった気づきの連続です。インターフェースデザイナーは画面内のコンテンツだけ作るのではなく、インテリアのデザインとの調和を図る際に立体の知識が必要という場面が多々あり、大学で学んだ知見をしっかりと活かして仕事ができています。
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チームそれぞれが一丸となってクルマを魅力的な形に
現在の仕事の魅力・やりがいは何ですか?
学生の時はほとんどの作品を一人で作ってきましたが、クルマの開発は規模が大きく、非常に多くの人が関わります。皆で決めた大きなコンセプトに合わせて、デザインの方向性や形のイメージを固め、チームそれぞれが一丸となってクルマを魅力的な形にしていきます。その中で、小さなパーツやほんの数画面でも、自分の思いや意思をデザインに乗せるチャンスがあります。まだキャリアは浅いため目立つ部分ではなくとも、自分の考えがクルマの一部として世の中に出ていくことは、プロのデザイナーとしての第一歩として、やりがいと責任感を強く感じています。
これから横浜美術大学を目指す高校生へのメッセージ
自分が何をしているときに輝いているか、じっくり時間をかけて見つけてください。“好き”で没頭できる人が一番早く成長できると思いますので。時間が経過すると好きも変化するかもしれませんが、自分の興味と常に向き合えば、学業や仕事だけでなく人生そのものを今より楽しめるようになりますよ!
卒業後の経歴
2024年 マツダ株式会社 デザイン本部 入社 プロダクションデザインスタジオ インターフェースデザイングループ所属

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