INTERVIEW
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ひとりでは諦めてしまうようなことにもトライできる環境
自主性と独自性を伸ばす場所
横浜美術大学はどんな場所でしたか?
授業では自由度が高く、どんな突飛なアイデアでも「形にするにはどうすべきか」ということを教員の先生も一緒になって頭を悩ませてくれるため、ひとりでは諦めてしまうようなことにもトライできる環境でした。また、大学の立地も私にとって非常に魅力的でした。広大なグラウンドや豊かな緑が心を癒してくれて、いいリフレッシュになりました。また、最寄り駅の青葉台駅から渋谷駅まで一本で行けるため都内で行われる数多くの展示を気軽に巡ることができ、制作にも大きな影響を与えてくれました。
株式会社パン・パシフィック・インターナショナル ホールディングス (PPIH)
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クリエイティブ本部スペースデザイン部
石田 楓
ISHIDA Kaede
彫刻コース
2022年度卒業
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高校の担任の先生に薦められたのがきっかけでした。
横浜美術大学に入学しようと思ったきっかけは何ですか?
普通科の高校だったので、美術やデザインについてはわからないことだらけで迷走することも多々ありました。そんな私にとって、基礎からしっかりレクチャーして選択の幅を広げてくれる横浜美術大学は非常に魅力的でした。
とにかくやりたいと思ったことはなんでも挑戦
大学ではどのような日々を過ごしましたか?
学生時代の特権ともいえる自由な時間を活かして、とにかくやりたいと思ったことはなんでも挑戦していました。例えば授業の一環として学内展示を2度開催した際にはキュレーターのようなポジションを任せていただきました。初回の展示では、イニシエーションを行う装置的・実験的な展示を行い、2度目の展示ではコロナ禍をテーマとして立ち入り禁止になってしまった大学内を展示会場とし、作品本体が目に見えない展示を行いました。
どちらも単純に作品を美しく見せる展示ではなく、社会的意味や人間の思考、行動の根幹に訴えるような展示でしたが、このような実験的な挑戦をさせてくれる大学の環境と同学年の仲間にはとても感謝しています。非常に有意義で貴重な体験だったと感じています。
学外では、イラスト制作してグッズ販売を行なったり、コンペに応募したりと専攻している彫刻とは違う活動していました。社会人になった今でもイラスト制作やイラストコンペの応募は定期的に行なっていて、実際にアーティストのトレーディングカードに採用されるなど、人生を楽しくさせるコンテンツのひとつになっています。
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店舗空間に関連するデザインをメインに店舗デザインを行なってます
現在はどのような仕事についていますか?
現在は株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(ドン・キホーテなどのディスカウントストアを運営)にて、海外展開されている「DON DON DONKI」の店舗空間に関連するデザインをメインに、寿司業態等、飲食関係の店舗デザインも行なっています。
大学で専攻した彫刻は三次元的立体物をどうやってより良く見せるかを追求する作業でしたが、この部分は空間デザインにも通じるものがあり、動線やライティングの意識が学生の内に身につけられていたのは大きいと感じています。
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ポジティブな気持ちを届け、誰かの心をちょっとだけ華やかにできる
現在の仕事の魅力・やりがいは何ですか?
「店舗に訪れた人へ、さまざまな体験を届けることができる。」これが大きな魅力だと感じています。
ただ買い物や食事をするだけの空間ではなく、「楽しかった」「もう一度あの空間に行きたい!」という、ポジティブな気持ちを届け、誰かの心をちょっとだけ華やかにできることがとても嬉しく思います。

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