皆さんは子供の頃、電車や車に興味を持っていませんでしたか?
乗り物に対する感動は、誰にでもある原風景として、記憶の中に楽しい思い出として必ず残像があるはずです。
そんな気持ちを純粋に大人になるまで続けることができたなら、それを自分の思い通りの形に思い描くことができたら、とても楽しく素晴らしいことでしょう。
ここに、一人の少年が興味を持ち、その形に魅せられ恋をして、気づけばインダストリアルデザイナーとして人々にその魅力を伝える立場になっていた、真実の物語があります。
GKダイナミックス社長の一條厚が、乗り物にまつわる魅力を語りながら、自ら関わったプロジェクトや所属するGKデザイングループの作品を通じ、デザインが伝えるメッセージを独自の視点で読み解きます。
プロフィール
GKダイナミックス
代表取締役社長 一條 厚
1948年 岩手県盛岡市生まれ。
1978年 東京藝術大学大学院染織専攻修了し入社。
幼少期より乗り物に興味が沸き、小学生時代に写真から図面を起こし飛行機のモデルを製作。
大学時代には旅行代金をスケッチ画で稼ぎながら東京から北海道まで徒歩で旅をした。
乗り物も旅も大好きだった青年はやがて自らが最も好きなオートバイのデザイナーとして数々のプロジェクトを牽引してきた。